大人にも昼寝は必要!! 昼寝の驚きの効果
日中に睡魔に襲われて我慢するのがつらいときは、少しだけ仮眠をすると頭がスッキリして集中力や注意力が向上します。
ただし、ここで注意しなければならないのは長すぎる昼寝はNGだということです。
昼寝が長すぎると、かえって脳が寝る体制となってしまい、逆に眠気が増してしまうことになります。
日中の眠気を解消するために仮眠を取りたいとき、どれくらいの時間にすればよいのでしょうか?
実は、思ったよりも短いと感じるかもしれませんが、昼寝の時間は15分から30分程度がベストです。
この記事では、大人にも昼寝が必要であり、昼寝をすると驚くべき効果が得られることを解説していきます。
昼寝の効果
眠気を無理に我慢して仕事や勉強に集中しようとしても、集中力や注意力が維持できずにパフォーマンスが低下してしまいます。
どうしても眠い時には一度、仮眠をとってから仕事や勉強に戻るようにするのがおすすめです。
一度、仮眠すると眠気は思った以上に解消されるものです。
なぜ昼間に眠くなるのか
なぜ、人は昼間に眠くなるのでしょうか?
日中は自律神経のうち、心身を興奮させる交感神経が優位になっているため、眠気が生じづらいはずですが、実は、昼間に眠くなるのは当たり前のことです。
睡眠不足・睡眠負債による眠気
前日、つい夜更かしをしてしまった、忙しくて帰りがいつも0時を過ぎる、そういったときは睡眠時間そのものが不足しています。
睡眠時間が足りないと、脳の疲労は回復しきれず、休息が必要な状態が続きます。
そのため、脳を回復させようとして眠気が生じるようになります。
前日にたまたま睡眠時間が足りない程度ならば、その日に早めにベッドに入るようにすれば睡眠不足は解消されますが、慢性的に睡眠不足が続いていると、睡眠負債となってしまいます。
睡眠負債が溜まると、少々睡眠時間を増やした程度では脳の疲労が取れずに集中力や注力の欠如、眠気などに襲われるようになります。
午前中は気を張ってしっかりと仕事ができたとしても、昼食を食べてリラックスすると、副交感神経の働きが高まり眠気が生じやすくなります。
意欲の低下による眠気
「仕事をしなければいけない」「授業をきちんと受けなければいけない」、このように意欲があるときは眠気は自然と抑えられます。
しかし昼食後、満腹感を得ることにより満足感が生じて気が緩み「意欲の低下」が引き起こされます。
食事を消化、吸収するために副交感神経の働きが優位になることも合わさり、昼食後はどうしても眠気が生じてしまいます。
作業の飽き、退屈感による眠気
午前中から仕事や勉強をしていて、特定の作業などに飽きてしまい退屈を感じると眠気を生じやすくなります。
これは、会議などで眠気が生じるのと同じ理屈です。
どうしてもやらなければいけないという自覚はあるのに、眠気が生じてしまうのです。
昼寝をすると眠気が覚める
このような生活習慣による眠気は、仮眠を取ることで驚くほど解消されます。
適切な時間の仮眠を取ることで、眠気は抑えられ、集中力や注意力が高まり、仕事や勉強の効率が上がります。
つらい眠気に困っているときは、思い切って昼寝をするようにしましょう。
世界の一流企業が、こぞって仮眠を取り入れる理由
皆さんは、日中に昼寝(仮眠)をとっているでしょうか?
仮眠の研究は近年、急速に進んでいます。
そのうち最も代表的なのは、NASA(アメリカ航空宇宙局)が宇宙飛行士の睡眠について行った実験でしょう。
この実験によると、昼に26分間の仮眠をとった結果、認知能力が34%も上昇し、注意力も54%上がったということです。
さらに、グーグルやアップル、マイクロソフトといった世界の一流企業も、仮眠スペースや快眠マシンを導入し、仮眠を推奨しています。
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは、かつて「仮眠ができないような会社には来たくない」という言葉を残しています。
発明王のトーマス・エジソンも、夜の睡眠こそ一日4時間程度だったものの、その代わりに昼寝を1~2回とっていたといわれています。。
仮眠は認知能力や注意力だけでなく、創造力をも高める
昼間の眠気は、脳の疲れの表れです。この状態では、機能が低下しているために、斬新なアイデアや自由な発想が生まれにくくなってしまいます。
仮眠を推奨する企業がIT業界やエンターテインメント業界に多いのは、斬新なアイデアや自由な発想を求められるという環境も影響していると思われます。
世界の一流企業は、仮眠による創造性アップを期待しているともいえるでしょう。
また、脳の疲れをとることで、記憶力がアップすることも実証されています。
一日中勉強に励む受験生にとっては、日中の仮眠は大きな助けになるはずです。
ストレスにも、健康にも効く仮眠の驚くべき効果
仮眠には、脳をクールダウンさせ、ストレスを軽減する効果もあります。
朝からフルスロットルで働き続けると、昼過ぎには脳がオーバーヒート状態になることも少なくありません。
こうなると、ケアレスミスが増えたり、ちょっとしたことでイライラしてしまうようになります。
「さっきから電話に出てるのは自分だけだ。ほかの人も電話に出ろよ」
「ああっ。またミスした」
「それはそっちの仕事だろう。なぜ自分がやらなければいけないんだ」
このような些細なイライラが、さらに脳を追い詰め、疲れさせてしまいます。
こういったときに必要なのが、思い切った仮眠です。
それも、イライラしているという自覚症状を持つ前の「先取り」の仮眠が必要です。
早めの仮眠で、一度、脳をクールダウンさせれば、つまらないことでイライラすることも少なくなります。
昼の仮眠は健康にもよい影響を及ぼす
昼に仮眠をとると健康にもよい影響を及ぼすという実験結果があります。
2007年にギリシャ・アテネ大学のデミトリオス・トリホプロス博士が、昼寝と心臓病発症との関係性について調査を行っています。
ギリシャの成人を対象としたこの調査の結果、週に3回以上、30分間の昼寝をすると、心臓病によって病死するリスクが37%低下することがわかりました。
午後に仮眠をとると、血圧が下がるため、心臓病や脳梗塞、糖尿病の防止にもつながると考えられています。
パフォーマンスを高めるだけでなく、健康にもいい仮眠。
どうせだったら眠気が完全に覚めるまで昼寝をしたいものですが、長すぎる仮眠はNGです。
これから、その理由と、適切な昼寝の時間を考えていきましょう。
昼寝の時間は15-30分程度
思ったよりも短いと感じるかもしれませんが、昼寝の時間は15分から30分程度がベストです。
これはノンレム睡眠とレム睡眠の働きによります。
ノンレム睡眠は脳が休んでいる状態で、レム睡眠は脳が働いている状態です。眠気を解消させるにはノンレム睡眠を効率よくとる必要があります。
ノンレム睡眠には眠りの深さに応じてステージが1から4に分類されます。
寝付いてから5分後くらいはごく浅い眠りとなっています。
その後5分からステージ2の眠りとなります。その後、20分を超えるあたりからステージ3の眠りに突入していきます。
ステージ2で起きるのがポイント
ステージ3を超えるとノンレム睡眠は深い眠りへと入っていきます。脳が深く眠るために、そのタイミングで起きたとしても、眠気や倦怠感が残ってしまいます。一方でステージ2までで昼寝を終わらせると、ノンレム睡眠の効果で脳は休息を取れ、また眠り自体もそこまで深くなっていないのでスッキリと起きることができます。
人によって寝付くのにかかる時間が異なるので、15分から30分ほどとしましたが、寝付いてから15-20分くらいで起きるのが適切な昼寝の時間です。
長すぎる仮眠はNG
反対に30分を超えて昼寝をしてしまうと、ノンレム睡眠が深くなってしまうので、スッキリと目覚めにくくなってしまいます。睡眠による脳の休息効果も大きくなってしまうため、夜になかなか寝付けなくなることもあります。
昼寝をする時は寝付くまでの時間を含めて15分から30分程度にするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
大人にも昼寝は必要であること、昼寝によって驚くべき効果が得られることをご理解いただけたでしょうか。
世界の一流企業が、こぞって仮眠を取り入れています。
近年では、日本でも社内で仮眠を許可している企業もおおくなってきています。
- 仮眠は認知能力や注意力だけでなく、創造力をも高める
- ストレスにも、健康にも効く仮眠の驚くべき効果
- 昼の仮眠は健康にもよい影響を及ぼす
「良いことずくめの昼の仮眠」ぜひ、取り入れてください。
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