「ブルーライト」は、体内時計に影響する
スマートフォンやLED照明には、「ブルーライト」という青色光が含まれています。
ブルーライトは可視光線の中で最も波長が短く、エネルギーが強い光線です。
拡散して目が疲れやすいために眼科医が注目し、眼精疲労や網膜の黄斑変性の可能性などを指摘していましたが、最近では体内時計への影響が注目されています。
ブルーライトと睡眠について研究している杏林大学医学部 精神神経科学教室の古賀良彦教授は、「空が青いのは、まさにブルーライトが散乱して見えるからですが、スマートフォンの普及によって夜にブルーライトを浴びる機会が増えてきました。そのために眠れない人が増えています」と話しています。
ブルーライトが睡眠のリズムを乱し、眠れなくする
ブルーライトは睡眠を促すホルモン「メラトニン」に対して影響力があります。
人は太陽光に含まれるブルーライトを浴びることによって交感神経が活発になり心身が覚醒して、日中に活動しやすくなります。
これにより体内時計がリセットされ、16時間後に「メラトニン」が分泌されるようになっています。
そのため、夜になっても太陽光に含まれるブルーライトと同じくらい強いブルーライトを浴びると、脳が勘違いして、「メラトニン」の分泌を抑えてしまうのです。
その結果、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低下してしまい、睡眠不足に陥るのです。
寝つきがよすぎて、すぐに眠れてしまうのは慢性的な睡眠不足が原因
毎日、いくら寝ても眠いし、寝なくても眠い。
そして気絶するかのように布団に入った瞬間1・2・3で眠れてしまうのは慢性的な睡眠不足です。
眠るときには「まどろむ」時間が必要不可欠です。
まどろむことなくすぐに眠れてしまう人は、睡眠不足かあるいは、睡眠の質が悪いのいずれかです。
ブルーライトとは
- 可視光線(人の目で見ることのできる光)の中で最も強いエネルギーを持つ光
- 波長380nm~500nm
- 角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達する光
- パソコンやスマホなどのLEDディスプレイや照明に多く含まれている光
ブルーライトは可視光線の一部なので、もちろん太陽光にも含まれています。
太陽光に含まれているブルーライトは朝に浴びると体内時計をリセットさせて、脳と身体を活性化する働きを持つ重要な役目があります。
しかし、ブルーライトは強いエネルギーを持ち、眩しさを感じる原因にもなります。
スマホやパソコンを見ていて、眩しいなあ、チカチカするなあと感じたことはありませんか?
あのチカチカの原因はブルーライトです。
ブルーライトは他の光に比べて短波長です。短波長だと、空気中に含まれる粒子(ほこりや水分)とぶつかって光が散乱してしまいます。
また、眩しいので、瞳孔を縮めようとして、目を細めて目の筋肉を酷使したり、見えにくくて画面に近づくために姿勢が悪くなるなど、身体への影響力も大きくなります。
ブルーライト対策(まとめ)
質の良い睡眠を得るには、ブルーライト断ちをする必要があります。
しかし現代の世の中で完全なるブルーライト断ちをするのは不可能といえます。
したがって、ブルーライトによる影響を少しでも減らせるような努力をする以外に方法はありません。
対策として一番なのはやっぱり、パソコンを見ない!スマホを見ない!のが1番ですが、そんなことはできないでしょう。
そこでおすすめなのは、次の3点に取り組むことです。
- ブルーライトカットメガネをかける
- パソコンやスマホをブルーライトカットモードにする
- 寝る前にスマホやパソコンを触るのをやめる
これらを守って質の良い睡眠を得ましょう。
合わせてお読みください
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://nonbiri.live/sns-brain/ target=blank]
応援クリックをポチッとお願いします!
コメント